話がちゃんと伝わると幸せ度がアップする

「バナナの魅力を100文字で伝えてください」著者 柿内 尚文

アマゾンAudibleの会員をいつ辞めようかと思っていたところ、Kindle本に対してのUnlimitedよろしくAudible会員もかなりの書籍が無料で聴けるようになったことを知り、さっそく何が聴けるか探していて気になった本です。

ー誰でも身につく36の伝わる技術ー

伝えるではなく伝わるというところに大切なエッセンスが含まれています。

「はじめに」を聞きながらこれはメモ_φ(・_・を取りながら聞かないとならないな、と思いました。頭の中にすぅっと入り込みますが、そのまますぅっと抜けてしまってはいけない、と思わせるなにかを感じたからです。

「誰でも身につく」という点も重要です。私に必要な本です。

  • 人は基本的に人の話を聞いていない
  • 伝える量・伝える質を分けて考える
  • ぺらぺら話せる人の話は伝わっているわけではない  ...etc

具体的は事例とともに話が進んでいきます。

なるほど、なるほど、とうなづきが多い点で、これはまさに私向けに書かれているな、と自分ごとに感じている時点で作者の思うままです。

伝わるということはつまり、相手の話をよくよく聞ききった上で話をするということで、相手が自分を受け入れる状態でなければ「伝わる」状況にはならないということなのです。

コーチングについて深めるためにも

さらに第2章を読み始めて、おや、ここから先は「コーチング」とマッチングする内容だ!とピンときました。実際「コーチング」は奥が深くてクライアントとの伴走の方法はひとつではありません。アプローチの仕方もクライアントとの関係性で変わってきます。

そこで私も様々な本を読んだり、他の方のアプローチ手法などを学んでいるわけですが、そんな中で「コーチング」と銘打っていない本を読んでいて目からうろこのような体験をすることが多々あります。

そうなんです。この本もそんな一冊です。

  1. 伝わる構造の理解
  2. 伝わる技術の習得
  3. 実践・行動

を骨子として話が進みます。

大切な人とちゃんと言葉のキャッチボールをしましょう

ぜひとも
自分は人とコミュニケーションをとるのが苦手だ
自分の話なんか誰も興味もって聞いてくれない
夫婦間、親子間など近親の相手との話が噛み合わない
いつの間にか恋人と話が合わなくなり別れてしまう 
 ...etc
そんな悩みをお持ちの方にはこの本を一読されることをお勧め致します。

世の中にはコミュニケーションの解決方法についてのあまたの本がありますが、ここまでわかりやすく実践しやすく書かれている本も少ないように思います。

とにかくなんでもやってみることです。
この本を読んで「そうか!」と思ったら忘れないうちにやってみる。
『いつかやろう』の『いつか』は来ないので、すぐに試してみることが大切です。

 

最後におまけ

本の中で作者のエピソードとして書かれていたことに近いことを自分もやっていた事例を描いてみたいと思います。

大学生の時某メーカーで紹介制の短期アルバイトをしていたことがあります。秋葉原の電気店の店頭で冬季に餅つき機の実演販売をするというもので、日給がとても良かったことを記憶しています。

その流れで冬季以外にオーブンレンジを販売するというものがありました。派遣先は秋葉原ではなく東京のあちこちで、私は多摩センターに派遣されました。

オーブンレンジなんてそれほど先を争って買いに来る方はいないのです。しかも私を派遣したメーカーのものではないものを買いたいと思って来る方も多いわけです。

ただフラフラしているわけにもいかないので、私は自分のメーカーにこだわらずお客さんの話をまずよく聞いて、オーブンレンジに何を求めているのか、今まではどうだったのか、ご自宅の状況はどうかなどを聞くことにしました。

すると一台、また一台と売り場のオーブンレンジがどんどん売れていくのです。私も驚きましたが、一番驚いたのはフロアマネージャーでした。

異例だけれどと、マネージャーはメーカーに連絡をして、私をこのまま派遣しておいてくれと頼んだそうですが、期間限定のためそれはできなかったということでした。

それにしても何が起きたのでしょう?

知らず知らずに傾聴をし、ただひたすら寄り添い承認をすることで親近感や信頼感が増し、お客さんの安心感に繋がったのではないかと思っています。

伝わる構造のうちのいくつかを自然に行っていたのかもしれないと思うと嬉しいです。

おすすめの記事